コラム~女性の病気やお悩みについて~ Column

オンライン診療は障がい者診療とマッチする

障がい者内科

ちょっと相談したい、ちょっと薬が欲しいけれど、障がいをお持ちの方を連れて受診するのがたいへんと思ったことはありませんか?
本当は病院に行きたいけれど、受診の準備や、待合室で待たされることを考えると、受診を思いとどまったりしていませんか?

コロナウィルス下で、オンライン診療への制限が大幅に緩和され、初めて診察を受ける時でも、オンラインで可能となりました。
オンラインと聞くと、横文字の言葉で難しいと感じますが、電話での診察も可能です。
もちろん、スマホ、タブレット、パソコンのカメラ機能を使って診察を受けることもできます。

直接、体を触ったり、採血などの検査をしないのに、診察ができるの?と不安に思われるかもしれません。
もちろん、発熱、痛み、ケガなどは直接会って診察を受けたほうが良いでしょうが、お話を聞くだけで、検査などが不要な場合がしばしばあります。
例えば、花粉症、眠れない、緊張や興奮しているなどの場合は話のみで薬を出されることが多いと思います。

婦人科では、生理の前になると体調が悪くなる月経前症候群や、若い方の生理痛更年期症候群などは、お話をお聞きし、薬を出しています。
障害をお持ちの方は、自分でしんどいと訴えにくいので、生理前、生理中、または更年期に普段とは少し違うと感じた場合は、積極的に治療を行ったほうが良いでしょう。
病状に応じて、低用量ピル、ホルモン補充のパッチ製剤、漢方などが処方され、苦しそうな感じがなくなったと喜ばれています。

薬の受け取り方法も簡単です。佐川急便を使って自宅に着払いで受け取ったり、かかりつけの薬局に薬を取りに行くこともできます。

診察の支払い方法も、着払いでの支払い、銀行振込、後日病院に支払いに行く方法など、様々な選択肢があります。

オンライン診療は、菅政権の政策の目玉として、コロナ時の一時的な措置ではなく、通常の診療として認可されそうです。

オンライン診療を通じて、障害をお持ちの方が、気軽に診療を受けられることを願っています。
(堺市立重症心身障害者(児)支援センター ベルデさかい 地域支援センター機関紙「ベルデネット」寄稿より転載)