ピル処方
ピル(ホルモン剤)は怖いものではなく、実はとても体に優しいです
体調が悪い患者さんに「では、ピルを飲んでみますか?」と問いかけると、「ピルは怖いです。」と多くの方がおっしゃいます。
ホルモン剤は人工的なもので、副作用が怖いというのが印象だと思います。もっとも有名な副作用として、血栓症が挙げられます。
しかし、これは、35歳以上でタバコを吸っているとか、高齢であるとか、もともと血栓を作りやすい人に限った話です。
がんになる危険性については、乳がん、子宮頸がんは上がるが、卵巣がん、子宮体がん、卵巣がんは下げるといわれ、良い点も悪い点もあり何とも言えません。
一方、たくさんの女性の病気に対して有効であると研究で証明されています。
例えば、生理痛や生理不順は改善します。
最近発売された2~3か月連続内服するものであれば、生理の回数を減らすことができます。
また、計画的な避妊もできます。
さらに、子宮内膜症や、生理前にイライラしたりしんどくなったりする月経前症候群の治療にも使われます。