コラム~女性の病気やお悩みについて~ Column

習慣性流産について

産婦人科一般

3回以上流産を繰り返すことを習慣性流産と言います。

既往歴として、血栓症、膠原病、糖尿病、甲状腺疾患を持っていないか、また、血栓を起こしやすい抗体を持っていないか、子宮の形に異常がないか、両親の染色体に異常がないか(ただし、倫理的な問題があり慎重に検討する必要あり)を調べたりします。

未分化ヘパリンと低容量のアスピリンを投与したり、妊娠ホルモンであるプロゲステロンを投与することで、流産率を減らす試みが行われてきましたが、いずれも流産率を減らすという結果には至りませんでした。

現在のところ習慣性流産を減らす有効な手段は見つかっていません。一方、何も治療を行わなくても、妊娠し続けた結果、3分の2のカップルは出産にに至っているそうです。