コラム~女性の病気やお悩みについて~ Column

子宮、卵巣の病気

産婦人科一般

子宮、卵巣の病気〜お腹の見た目は変わっていなくても、子宮や卵巣は変わっていきます〜

体は元気なのに、検診に行ったら子宮や卵巣が腫れていたということがよく有ります。

子宮筋腫は、女性の3人に1人が持っているもので、体調が全く変わらない方もいらっしゃる一方で、ほんの大豆程度の子宮筋腫で生理の量が増え、貧血が起こる方もいらっしゃいます。

子宮内膜症は、名前からは子宮の病気だと思われますが、生理の出血(子宮内膜)が、子宮内膜以外の場所にくっついて起こる病気です。

卵巣にくっつくと卵巣が腫れ、卵管や腹膜にくっつくと、それが、更に周りの臓器とくっついて、不妊や腹痛の原因となったりします。

また、子宮にくっつくと、子宮が大きくなって生理痛や生理の量が増えます。これを、子宮腺筋症といいます。治療は、痛み止め、ピル、女性ホルモンの働きを抑える薬、または手術などが、症状に応じて用いられます。

卵巣腫瘍の多くは、体調の変化を認めませんので、婦人科診察や超音波などの検査が重要となります。

卵巣腫瘍が小さい場合は、治療は必要ありませんが、大きくなってくるとお腹の痛みやがんの可能性が出てくるため、手術などの治療が必要となります。