「心の理解と家族支援」 三浦幸子著について
今日は、心理士さんである三浦幸子さんの「心の理解と家族支援」を紹介します。三浦さんは重度心身障がい児施設で障がい児とその家族に長い間、関わられてきました。
以前の勤務先で、ある障がいを持った女の子が口の奥まで手を入れるという行為に対して、
施設全体としてどのようにかかわっていくか意見がまとまらなかった際に、
アドバイスをしていただきました。
その時に、述べられた言葉が
「障害を発達的にとらえる」
つまり、「何らかの理由で発達が止まっているだけで、発達を支えていけばその障害を乗り越えられる」というものでした。
スタッフは、その言葉に助けられ、その女の子に、口に手を入れる以外の楽しみをたくさん知ってもらうことで、女の子はその「問題」と言われた行為を乗り越えようとしています。
また、僕自身も、自分の子供との関わりが、欠点ばかりを探していなかったか、発達的に見ることができていたか大きく反省する機会となりました。
この本には、「障害を発達的にとらえる」という内容だけでなく、障がいを持つ家族とどのように接したらよいかを学ぶ良い機会ともなりました。
皆様、機会がありましたら一度、手に取ってみてください。